2017年01月20日
黒い綿のズボン、汗の成分で太もものあたりが赤っぽく変色しています
今回染み抜きでは直らないと判断し、染色しました
染色といっても熱湯で染める方法ではなくて、部分的に色を差し込み元色に近づける方法で行いました
とまぁ、ここまではいつものビフォーアフターなんですが、綿麻の染色方法を変えたので以前よりも洗濯に対しての
染色堅牢度は高くなっているはず
ということで、修復後の色落ちについて実験してみました
ちなみにこの写真はすでに染色修復後一回洗っています(撮り忘れ)
これがアニオン洗剤入りの水(アタックネオに近い種類)に一度漬け込んで1分経過後の写真
多少色がでていますが、ほとんど流れ出るような色落ちはしていないようです
けっこう色が抜けていたので量としては多いくらいの染料が生地には入っていたかと思います
当店での今までの染色方法だともう少し色が出ています
先ほどの洗浄液は脱水し、そのまま2回目の水を張り3分経過後
全くといっていいほど色が出ているようには見えませんでした
先ほど流れた色は余分な染料が流れただけ、ソーピングされた程度だったようです
で、結果先ほどの写真に続くのですが
もう一度、笑
こんな感じです
たまに当店で色修復や染色をした洋服は色落ちしませんか?
という質問をいただく事がありまして、ずっと色々な染料や染色方法を試していたのですが
今回バージョンアップさせていただきました
もちろんお湯で洗ったり、アルカリが強い洗剤で洗ったらもっと色が出るかなぁと思います
でも今回は一応普段の洗濯をベースに実験してみましたので
ご家庭で洗濯されるときは丁寧に洗って下さい
それでも・・
1回目の洗いは他の洗濯物と一緒にしない方がいいかもしれません
あとはドライクリーニングできるお品物はできるだけドライクリーニングで対応して下さい
それは染色していないものでも一緒です
綿麻製品を水で洗い続けたらドライクリーニングしていったものよりも早く白けます
お答えになりましたでしょうか?