2017年01月16日
財布にコーヒーらしきシミ
できる限りシミを吸い取りますが、革の場合どうしても限界があります
全体的に色はげもあったので元に近い色に色修復させていただきました
元の色はどうやって知るのかというと、財布の内側やカードポケットの裏側とか
普段日焼けや汚れがつきにくい場所を探して元色を探します
その色を目指して調色するのですが、最終的には色々なものを調合します
ツヤを出すためのもの、塗装の強度を保つためのもの、柔らかさを出すためのもの
基本的にはこの3種類
塗装は塗装することよりも、塗装するまでの準備が大事で、きちんと油脂が取りきれていなかったり
下地の処理がきちんとなされていないとすぐにはがれたりします
塗装の厚みがありすぎてもはがれます
こういう微妙な感覚をつかむのが好きなので
昔から小説家になりたかったり、音楽家になりたかったりしていた頃があったんですが
振り返ってみると今そのようなことをしているのかもしれません
あまり激しい用途で使用するものには塗装はお勧めいたしません
女性用のブランドバッグや財布のご相談は特に多いのですが
革製品は角や色ハゲしているところに汚れが入り込んでいたりするので
どうしてもクリーニングだけでは落としきれないです
かといってクリーニングにサービスでお付けしている
色つきクリームでの補色はある程度の期間で色がはがれてしまうので
しっかりとメンテナンスしてまた長く使いたい方にはおすすめのメンテナンス復活方法だと思います
ホームページのお見積もりフォームに写真を添付できるようになっているのですが
どうも最近の高画質のスマートフォンでそのまま撮影した画像は容量が大きくて添付できないようです
なので撮影するときにスマートフォンのカメラの画像サイズを小さいサイズにして撮影してから添付していただくと
うまくいくようです
お手数をおかけいたしますがよろしくお願いいたします