2017年03月06日
カルティエのシルクスカーフの黄ばみと色移りの染み抜きをさせていただきました
鮮やかな染色に見とれてしまう素敵な柄ですね
シルクの黄ばみや変色はよく起こり得ますね
シルクは1本1本の糸がとても細く生地もとても薄く光沢があり繊細な繊維です
染み抜きをする際には絶対に無理をしてはいけない繊維です
基本的に黄ばみは漂白になりますが
当店で使用している漂白剤とご家庭での漂白剤はまず濃度が違います屋
かといって濃度をむやみに濃くして染み抜きするのも危険です
特にシルクは動物繊維なので漂白にはあまり強くありません
生地の色もけっこう簡単に抜けてしまいます
漂白剤はPHや濃度、温度、時間などを繊維やシミの状態に合わせて
臨機応変に操ってあげる必要があります
今回のお品物は薄く生成りがかっており、できるだけ色素は抜かずに
黄ばみだけを生地への負担を少なく抜くという方針をまずたてて染み抜き作業に取り掛かりました
どこまで染み抜きするかですが、ある程度見極めも必要なので
妥協できる範囲で染み抜きをやめたほうがいい場合もあります
強い処理で一気に染み抜きせず、時間はかかっても比較的安全な方法で処理を繰り返す方針は
かざまクリーニングでは全てにおいてそうです
お品物の状態、生地の状態を保護することが第一です
一方色移りの色素の染み抜き
色素のシミを抜くということはまわりの染色も犯す可能性があるということです
その矛盾をかかえながら、柄は抜かずに付着した色素だけを染み抜きするという課題に挑みます
できるだけ色素を取り除き、そのあとはやはり漂白になります
通常家庭では酸素系漂白剤を使用するのが主になるかと思います
今回のような色移りの色素のシミにはその酸素系漂白剤とは間逆の発想の漂白方法で染み抜きすることになります
還元漂白という方法です
酸素系漂白は酸素を与える過程でシミを抜きます
一方還元漂白では酸素を奪い取る過程でシミを抜きます
もっと言うと中和といってペーハーを調整する過程で生地の上で小さな爆発を起こす方法で
染み抜きする場合があります
爆発というのは例えですが、分かりやすくいうとそういうことです
危険に聞こえてしまったらごめんなさい、火が出るとかそういうことではなく
化学式的にという意味です
ご家庭ではできない役にたたない情報かもしれませんが、笑
でも自分の洋服がどうやって染み抜きされているのかはやっぱり気になると思うんですよね
あまり具体的な説明はできなくて申し訳ありませんが
染み抜きの流れや方法などをおおまかにでも知っていただけたら嬉しいです
昨日はニットの穴を簡単に直して欲しいと、つくば市の仕事仲間から電話をいただき
久しぶりに会って閉店後そのまま隠れ家カフェへ突入し濃密な情報交換
交換というか一方的にもらっていたような気もしますが、笑
業界は全く違いますが僕のメンターのような存在になっています
で、一夜明けて思ったのがやっぱり自分が楽しいのがお客様にとっても一番だと
協会もなにもない過酷な競争市場で、戦うというよりも楽しんでいる姿を見て
自分のこれからも再確認できました
僕個人的には奥飛騨とか上高地の空気が好きなんです
あまり遠くは行ったことないから~(本当は高知とかも行って見たい)
(四万十川の近くで)
今年の夏は行けるかなぁ頑張って仕組みを作らないと
行ったらユーチューブにアップしようかな、笑
でもここ茨城県もまだまだこれから楽しい場所になると予感しています
なんたって誰が決めたか魅力がない県ナンバーワンですから
伸びしろしかありません
どうやって楽しくしようか~茨城~笑