2015年07月26日
インクのシミがついてしまうのは本当に一瞬。一番多いのはポケット周辺に付着してしまうパターンです。
よく、ベンジンで落とすとか、アルコールとか、色々な情報が錯誤していますが、インクのシミは絶対に自分でいじらないほうが○です。
例えば醤油のシミとかなら湿らせたティッシュでポンポンと軽くたたいておいたほうがいい場合もあります。生地とか範囲とかにもよりますけど。
でも、インクだけは絶対にやらないほうがいいです。一度溶かしたらとめどなくインクが流れ出てどんどん広がります。
そして、色素が繊維の奥にどんどん入っていってしまいます。
そうなってからだと、当店ではシミ抜きが困難になりますし、きちんと落ちきれない可能性が高くなってしまいます。
したがって料金も上がってしまいます。
インクのシミは自分では絶対にいじらない。
これは絶対に覚えておいたほうがいいです!
そしてシミ抜き専門店にお任せ下さい。
例えばこれはシミ抜きの途中の段階です。
自分でいじってしまうとどうしてもこのくらい残ってしまう場合が多いです。
今回はいじらずにお持ちいただけたため、すっきりきれいに落ちました。
いじっていなくても落ちない場合もありますが(汗)
よくご自分である程度シミ抜きしてからお持ちになり、あと少し残ったシミを落として欲しいと・・
それはいいんです。ただ、薄くなっているから安くできるでしょ?と..
違うんですよ~
そこからが大変なんです(汗)
そこからが専門店としての仕事なんですよ~
ご理解下さい~
もう一つついでに!
例えばご家庭で洗って縮んでしまった衣類を元通りのシルエットに直す、とか雨に濡れちゃったからクリーニングして臭いをとって欲しい
というご依頼もいただくことが多くあります。
当店では手仕上げによるシルエットの復元と水洗いクリーニングで対応することができます。
追加料金はかかりますが、その1点のために最良の方法を選択し、その1点のためのアイロンワークを施します。
お困りの衣類がありましたらぜひ一度ご相談下さい。
普通にドライクリーニングしたものをプレスする手間と、水洗いしたものをプレスする手間とは全然かかる手間が違います。
当店で水洗いしたものはそんなにシワにならずにあらいあげることができます。
そして雨に濡れてしまったものはそのままドライクリーニングしても独特の臭いが残ってしまうので、水洗いクリーニングをしないとこの臭いは取れません。
もしかしたら、そういった事例を無料でやってくれるクリーニング店さんも存在するかもしれません。
ただそれは良い技術を安く提供しているだけで結局は薄利多売と同じことになり、潰れてしまう。そういう、「いいクリーニング屋さん」と言われるお店ほど潰れていってしまうんです。
大手さんのような体力のあるところがそれをできるのであればそれは素晴らしいことだと思います。
しかし、最終的に一人勝ちになると有料化の方向になりますよね。一人勝ちになると料金も上がるし。
利益を生み出し株主の期待に応えるのが会社だと思っています。もちろん違う側面もたくさんあると思います。社会貢献とか・・
僕はこの技術をずっと残していきたいんですよね~
だから色んな意味で負けるわけにはいかない、戦わなくてすむなら戦いたくないし、それは無理ですけど、笑
いつまでもこの技術が残って、更に良い技術を開発していこうと思っています。
とりあえず毎月食べてさえいければ。
それでも大手さんというのは凄いと思っています。人を雇って多くの雇用を生み出し幸せにしている。株主にも配当を出して幸せにしている。お客様にも安定した価値を提供し続けて、多くの悩みを解決し続けている。
そういうのが羨ましいんですよね~
僕はこの立ち位置からできることは一生懸命に技術を磨くことだと思っています。
今はバッグのシミ抜きと靴修理に力を入れています。
よかったら一度僕にお任せいただけませんか?
大切なお品物、丁寧に丁寧に作業します。
よろしくお願いします!