2017年02月23日
バーバリーコートの日焼けと色あせを修復させていただきました
素材は綿 今回裏地がバーバリーチェックだったため
煮込みによる染め直しはできませんでした
なので生地の外側からていねいに日焼けの黄ばみ部分を染み抜きし
全体的に色あせた色を補いながら調整しました
お色が真っ黒ではなく濃紺でしたので前立ての裏のお色に合わせました
裏は裏で半分日焼けして色あせていたのでその境が分からなくなるように修復させていただきました
全体を染め直してしまったほうが良いもの、部分的に色を修復したほうがよいもの
この判断に悩みますが、デザインによっては今回のように
日焼けして色があせてしまった部分だけを染め直し修復する方法が適切かなぁと感じております
こういった事例は特に明確に決まった料金にはならず
染み抜きテストの結果や素材、色の抜け方や範囲で変わってきます
最終的に作業時間とリスクなどを考慮して算出させていただきます
ある程度のお見積もりやご相談はフォームの方からお問い合わせいただければ
幅はでますがお答えさせていただいております
詳細に関してはやはりお送りいただいてからのテストの結果になりますのでご了承下さいませ
日焼けがくっきりと線状になって現れてしまっているものは、作業時間が少し多くかかってきます
それと、平滑な素材ほど修復した際にぼかすことはできても少し目立ってしまう場合もあります
逆にまったく分からなくなってしまう場合もあります
お客様にお伝えするときに難しいのがこのあたりなのです
僕自身洋服が大好きですから、やはり高いレベルで色修復させていただきたいと常に思っておりますが
若干の誤差はご了承いただけると助かります
例えば修復してオークションなどで販売するなど、そういった場合に関しては
新品と同じになるわけではないのでお控えいただいたほうがよいかと思います
費用もかかりますし、僕としてもいただいたお仕事はしっかりやりたいと思っているのですが
なんとなく味気なくなってしまいます
逆に大切なお品物、プレゼントされたもの、もうこれしかない1点物だから何とかして欲しいなど、そういったものは
ご依頼主様のお気持ちというものが僕の手先にプラスアルファーされているような気もします
見えないのですが、笑
でもそういうモチベーションもやはり人間なので正直あるのですねぇ~