2017年02月26日
ウールのコートにコーヒーのシミが付いてしまい、クリーニング店で染み抜きをしてもらったが落ちない・・
ということでお持ちいただきました
コーヒーのシミ、多少時間が経っているとして、生地はウール裏地はキュプラ
色もそこまで難しくはない色、この条件であれば かざまクリーニングで染み抜きして色修復することで
きれいにすることができると思いましたのでお受けさせていただきました
ではなぜ最初に染み抜きした時に落ちなかったのか
簡単です
リスクを冒すか冒さないか
昨今はチェーン店さんのクリーニング品質も淘汰されながら確実に上がってきているように思います
なのでもうこの時代一概にチェーン店さんが・・ということは言えません
逆に個人店はここがダメって言われてしまわないようにお客様のニーズにお応えしていかなくてはいけないなぁと思っております
茨城県の大手のクリーニング会社さんは全国的にもとても優秀だと評価されており、過去にお願いしたコンサルタントさんには
あそこは強いから戦えないとサジを投げられたこともあるくらい
それ以来僕は父を説得しつつ舵を間逆に切ってきました
でも逆に言ったら茨城県はクリーニングのレベル高いんじゃない?ってことで
当店も日々やりがい満載です
話は染み抜きに戻りますと
リスクを冒すか冒さないか
僕はこのお店のオーナーですから潰れるまで辞めません
辞めるまで染み抜き技術は上がり続けます
そして80歳を境に色々と忘れ始めます、笑
経験 感 知識 これらは多種多様な衣類の染み抜きをする上で非常に重要です
ただ、無駄に過ごす時間(創業何年か)は僕は意味が無いと思っていますが
一方僕が知っている範囲では
チェーン店さんで染み抜きするのはバイトさんもしくは社員さん
バイトさんも社員さんもいつか辞めます
どんなに深く追求しても辞めたら経験も感も引き継げません
過去の事例を凝縮して詰め込んで教育することはできますが
実際には現場ですぐに判断できないとまずいたくさんの量が大型店さんには入荷します
染み抜き台も何台もあったりします
リスクなく助かるものだけを助ける
という僕の解釈なのですが
もしそうであれば地域にとって大事な事だと感じています
従業員のためでもあり ひいては全てのお客様のためなんだと思います
クリーニング品質も個人店と違って安定していると思います
オーナーのさじ加減とかないですから、笑
なので僕は僕にできることをやろうってところです
船はもうかなり前から間逆を向いていますから
リスクは説明して助けられるならば助ける
それは、お客様のためというよりも、まずは僕が生きていくためなんですけどね
落ちている仕事があれば恥ずかしげもなく拾います
だって僕が良くなかったらお客様にも良くしてあげられない
だから僕がたまに銭湯に行って幸せな時間を過ごすし英気を養うのもお客様のため?笑
僕の船は乗務員も少ないし小回りも効くから
明日は琵琶湖に浮かんでいたりするかも~
持ち運びも可能です、笑
で店頭のお花、春用に変えたんです
いつもより30%増量しています
冬の寒さも吹き飛ぶようなカラフルでさわやかな花、見つけてきましたよ
と、写真はまた後日~
予断ですが、このウールコートの染み抜き
最初の写真からすると、動物繊維を染み抜きした時の特有の黄ばみだなぁって感じました
おそらくそのままで処理が終ってしまっている
きっと染み抜きしていた人が怖くなってここでやめてしまったのかもしれない
でももしそうだとして、それはそれで会社的にもその時のお客様にとっても正解なんだと思います
だから、僕がやっていることは下手をするとお客様の服を大切にしたい気持ちを傷つけてしまう可能性もある
諸刃の刃なのだなぁと思ったりすることも・・
染み抜き前の事前のカウンセリングは本当に欠かせないとヒヤッとすることが最近あった風間です(反省)