2014年04月23日
今年は革のジャケットのクリーニングが増えました。
年々減少していた革ですが、こんなに革を愛する方がいたなんて・・・正直ちょっと嬉しいです。かざまクリーニングでは、皮革のクリーニングは水洗いです。
栄養成分たっぷりの液に除菌剤、洗浄剤、色移り防止剤などをブレンドしカビや色落ちシミなどにも効果的な洗いをします。
革のクリーニングはよく縮むとか変形したとかって言われます。でもそれって当然のことなんです。一回リセットしてもう一度体にフィットするようになるまで少しかかります。
革のジャケットは全てのパーツが一頭の動物からできているわけではありませんので、当然洗浄後の収縮比も各パーツによって異なります。
生きていたときについた傷とか虫さされとか、着用しているご本人が気づいていない場合も多いです。
カビなんかは洗浄したあとに点々と浮き出てくるものもございます。事前にそのあたりはご了解いただいてからの作業になります。でも、かざまクリーニングではそういったアクシデントに対してもそのままお渡しせず、できる限りのメンテナンスをしてお渡しするようにしています。
革のクリーニングって手間がかかる上にリスクも高い。だから料金も当然高くなります。もし僕が1万円札を握り締めてクリーニング屋さんに革のクリーニングをお願いしに行くとしたらどんな気持ちなんだろう、ということを考えると、せっかくクリーニングしたのに帰ってきたときの感動がなかったら非常に残念です。
だから作業前に寸法を全て測り、プレスの時に極力元通りのシルエットに復元してあげます。革はプレスだけで1時間以上かかることも結構あります。でもお客様が受け取ったときのお顔を想像すると、自然と時間がかかってしまうんです。宅配で送っていただいた品物なんてお顔が見れないから想像するしかありませんが、あとからお礼のメールをいただいた時には、やって良かったって思います。むしろこちらがお礼の気持ちでいっぱいです。
大切な1着、クリーニング店で断られたお品物を全国からお預かりし、きれいにしてお返しするサービスを準備中です。先日クロネコヤマトさんと契約を交わし、集荷システムを組み込み中です。材料、宅急便、灯油、溶剤、などの料金が大幅に上がってしまったので宅急便代を全て当社で負担することは難しいかとは思いますが、ご利用金額などによって送料をご負担できるように考えております。
特に最近宅配でのご依頼を東京都から、宅配やっていますか?とお電話いただくことが増えました。
お客様が本物を探しているのを感じます。
かざまクリーニングも本物の中の本物であれるように、今日も精進です。